こんにちは~おぐらです。
すっかり秋めいて長袖の季節になってきましたね。
今年のレトロXの発売も終わりましたが、狙っていた方は買えたでしょうか。
今年はたくさんアウトドアアイテムの記事を公開してきましたが、本当にたくさんの人に見ていただきありがとうございます。
まだ3か月残ってますので、これからもアウトドアアイテム記事を増やして行くつもりです。
今回はマンティス26の「防水性」についてお話します。
アウトドアアイテムには防水性が高い(防水モデル)という勘違いがよくあるので、そのあたりを明確にできればと思います。
マンティス26が「防水モデルなのか知りたい」、「雨天時に使用できるかを知りたい」そんな人にオススメの記事です。
マンティス26は防水ではない
結論から言うとタイトルのとおりマンティス26は防水モデルではありません。
公式の質問欄で防水性は提供していないと明言されています。
マンティス26はナイロン製
素材は420デニールのHDナイロンでできているとされています。
とりあえずデニールや細かい種類は無視して、誰でもよく知っているナイロンでできていることがわかりますね。
防水というのは「水を通さない」こと。
一般的な防水素材というとゴムやビニールがあげられます。
対してナイロンは水を通してしまいます。
ゆえにマンティス26は防水ではありません。
撥水性に期待できる
防水じゃないことにガッカリしてしまったかもしれませんが、諦めないでください。
水を通さないとは別に水を弾く「撥水性」という性質があります。
「防水性」と「撥水性」はよく混同され勘違いしやすいポイント。
ナイロンは吸湿性が低い特徴を持ち、これは裏を返すと水(湿気)を寄せにくい性質です。
そんなナイロンの糸1本ごとに撥水加工を施すことによって撥水性を高めているんですね。
このため防水性はありませんが、水を弾く能力は高くなっています。
ナイロンの特徴と撥水加工のおかげで水への耐性は上がっているんです。
ちなみにデニールは糸の太さを表す単位。
糸が9000メートル時の重量(グラム)が値となるので、420デニールは9000メートルの時に420グラムの糸を使用していることになります。
ジッパーから水が入る
ナイロンでできているところに関しては撥水性が期待できますが、すべてナイロンでつくられているわけではありません。
たとえばジッパー本体、取付部に関してはナイロンではないため水が入りやすくなっています。
水を対する大きな心配事は、中に入れているモノが濡れてしまうことじゃないでしょうか?
生地的な観点から侵入経路としてジッパー部分が一番の懸念点になると思います。
どうしても雨を避けられない時は、ジッパー部分を優先して守りましょう。
マンティスのジッパーです。
こちらはアロー22の止水ジッパー。
密閉度がアップしています。
小雨なら余裕
実際に使用した感想は「小雨なら余裕」です。
ただし長時間雨の中で使うのは浸水や劣化につながる可能性が高いので避けたほうがいいでしょう。
短時間の小雨なら気にしなくて大丈夫というレベルです。
濡れた後はしっかりと拭き取るなどのケアも忘れずに!
雨には対策しよう
前半部分でマンティス26は防水じゃなけど、ナイロン生地の撥水性によって小雨程度なら気にしなくていいとお話ししました。
確かにそうなのですが実際には防水仕様じゃなく、品質を保つという観点から雨天時には何らかの対策が必要かと思います。
撥水性の低下に注意
使用上の注意点は、長く使うほど撥水加工は落ちていくことです。
撥水効果は低くなり新品時と比較して水を弾くことができなくなります。
とくに霧状の水は染み込みやすくなるため、汚れを定期的に落とすなど日々のケアが大切になってきます。
ナイロンに限らずゴアテックスなどもメンテナンスしないと劣化が早まってしまうので、正しいメンテナンス方法を覚えて実践しましょう。
撥水スプレーを使う
多くの場合は防水スプレーとして売られているものですね。
厳密には撥水スプレーでフッ素またはシリコン系の2種類に別れます。
手っ取り早い対策として有効かなと思います。
またリュックだけに限らず、水を染み込ませたくないものに対して使い回せるメリットもあります。
素材によっては使えないものもあるので、スプレーを買う時は使えるものかを先に調べましょう。
値段はピンからキリまでありますが、1000円台から買えることも魅力ですね。
耐水性の高いモデルを検討
マンティス26を買うか検討していて、耐水性を最重視しているならもっと耐水性の高いモデルを検討することもオススメです。
たとえばわたしも愛用しているアロー22は完全防水ではありませんが、ナイロンより耐水性の高いコーデュラナイロンや止水ジッパーを採用しています。
マンティス26とアロー22はどちらも同じタウンユースモデルなので、マンティス26を考えている人にとっては検討の余地があるのではないかと思います。
値段は1.5倍くらいになりますが、その分耐水性はアップしますよ。
パックシェルターでガード
後半は雨の対策についてお話してきましたが、実は最善の対策はパックシェルターじゃないかと思ってます。
パックシェルターはリュック用の合羽をイメージしてください。
リュックにすっぽりとかぶせてしまうので、中に水が入ることはありません。
長時間使ってもリュックに負荷はかからないため劣化を防ぐメリットもありまさに万能。
大抵の場合パックシェルターはコンパクトになるので持ち運んでもかさばりません。
アークテリクスもパックシェルター販売していて、XSなら30リットル以内のリュックをカバーできます。
アークテリクスのパックシェルターはポリエステルでつくられています。
ポリエステルはナイロンと同様耐水性の高い(耐水性以外も優秀な)素材で、傘もポリエステルと言えばイメージしやすいかと思います。
アークテリクスのパックシェルターはロゴも大きく入っていてかっこいいのですがそれなりに値段もするので、別の安価なものを選ぶのもありかと思います。
以上今回はマンティス26の防水についての話でした。
マンティス26に関しては偽物や、スーツに使えるなどほかの記事もあるのでチェックしてみてくださいね。
【具体例あり】マンティス26の偽物を買わないために気をつけたところ